第68回日本ハンドボール選手権大会 男子決勝 大崎電気VSトヨタ車体

大崎電気31-30トヨタ車体

連覇を目指すトヨタ車体か、2年ぶりの返り咲きをめざす大崎電気か。激しい戦いは延長戦までもつれることに。

前半(大崎電気16-14トヨタ車体)

中盤までは攻守ともに互角な展開を見せたこの試合、中盤あたりからまずは大崎電気がペースを握る。速攻から#17植垣が得点を決め2点リードとする。トヨタ車体は前半終盤にタイムアウトを要求し、流れを変えようとするが、大崎電気#25元木にミドルシュートを決められ、大崎電気2点リードで前半終了。

後半(大崎電気27-27トヨタ車体)

トヨタ車体は#19菅野が2分間退場になり、劣勢になるも、#21甲斐の再三のファインセーブで、食らいついていく。そして次第に流れはトヨタ車体へ。前半7分、大崎電気はベテラン#7宮崎を投入。しかし悪い流れは止まらない。トヨタ車体は、#7藤本、#20渡辺の2人で一気に4点を加点し、逆転に成功した。それでも引き離しきれず、トヨタ車体2点リードのまま、後半23:18、大崎電気はタイムアウト。ここから今度は大崎電気が息を吹き返す。#9森、#8東長濱の連続ゴールで同点に追いついたところで、今度はトヨタ車体が24:42、タイムアウトを要求。試合終盤、両チームとも攻守で互角に戦い抜き、27-27の同点で終わり、延長戦へ。

延長(大崎電気31-30トヨタ車体)

先に優位にたったのは、トヨタ車体。#5高智がゴールを決め、勝ち越し。その後大崎電気に7mフリースローを与えてしまうが、これを#16松村がスーパーセーブ。終盤に高智がもう1点追加し、トヨタ車体がリードして、延長後半へ。

後半に入り、大崎電気#9森が得点をし、同点に。さらに#12木村が相手シュートを豪快に弾き飛ばす。トヨタ車体に1点を許すも、#24信太が得点。更に木村が7mフリースローをシャットアウトし、その後のオフェンスで信太が決勝点となる勝ち越しゴールを決め勝負あり。大崎電気が2年ぶりに栄冠に輝いた。

決勝戦にふさわしい好ゲームは、最後の攻防に尽きる。大崎電気は、このゲーム8得点を挙げた#24信太も素晴らしかったが、何といっても、ペナルティーゴールを止めたGKの#12木村が影のMVPと言っても過言ではない。記者会見の席で信太が「(木村は)小さいころから知っているが、最後のペナルティーは取ってくれるより、止めるのではないか。」と語るくらい、木村のファインセーブは、信太をはじめ全員が信じていた。その木村は「あの瞬間は、相手の藤本選手がテクニックよりも力でねじ伏せてくると思っていたが、結局何も考えずに食らいついていた。」と語り、「選手権を通じて、チーム力が上がっていくのが実感した。」と語った。ほんの少しのチーム力で勝敗を分けてしまうのがスポーツの醍醐味でもある。残念ながら敗れたトヨタ車体の選手も含め、非常に高いレベルのゲームだったことには違いない。

 

この試合の模様は、fmうらやす「マンティー・チダのSPORTS VIBRATION」2017年1月12日19時半より放送します。
優勝しました大崎電気(岩本監督 岩永キャプテン 信太選手 木村選手)の記者会見の模様をお届けします。

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