『タフゲームに勝ってこそアリーナもチームも「Deep Impact」』

B.LEAGUE 千葉ジェッツ VS. 栃木ブレックス 取材レポ @船橋アリーナ20170410

 

この日の船橋アリーナも5000人を超える観客で埋め尽くされた。さすがにアリーナで5000人を超えてくると、人の数とかインパクトがすごい。まさにこれが「Deep Impact」か。これで船橋アリーナのホーム開催では6試合連続の5000人越えとなった。当日はあいにくの天候にも関わらず、ジェッツブースターはともかく、ブレックスブースターも栃木から多数駆けつけた。前日土曜日は、千葉が序盤からエンジン全開で、早い展開からスコアを重ね快勝した。すでにチャンピオンシップ進出を決めている両チームだが、千葉はホーム開催の可能性も残っている。レギュラーシーズン最後の船橋アリーナ開催を勝利で飾れるか、それとも東地区1位の意地を栃木が見せつけるか、注目の1戦を振り返る。

 

1Q(千葉ジェッツ 15-13 栃木ブレックス)

栃木#25古川の3pシュートで幕開けしたこのゲーム、3点を追いかける千葉は、#16ヒルトン・アームストロングの2度のスチールで流れを呼び込もうとしたが、その後の得点には繋がらず、攻撃に精彩を欠く。

 

残り7分栃木古川のシュートモーションのディフェンスファールから得たフリースローを、主将#34小野が2本決めて、千葉はようやく得点を決める。直後のディフェンスでは、ヒルトン・アームストロングがブロックショットを決めて、小野の3pシュートで勝ち越しに成功。栃木#32ライアン・ロシターに得点を許すも、#2富樫が、自らのスチールを起点に3pシュートを決めて3点リードとしたところで栃木は残り5:42タイムアウト。

 

タイムアウト後、千葉は#27石井がスチールを決めるも、直後のオフェンスでヒルトン・アームストロングがオフェンスファールをしてしまう。栃木はライアン・ロシターから#4ジェフ・ギブスに交代。ここから流れは栃木に傾く。

 

#9遠藤の3pシュートを皮切りに、コートに入ったばかりのジェフ・ギブスがオフェンスリバウンドからの得点を決める。ここで千葉はマッチアップしていたヒルトン・アームストロングをベンチに下げて、#33タイラー・ストーンを投入。栃木古川に3pシュートを許すも、小野の3pシュート、富樫のジャンプシュートで同点。栃木は遠藤がシュートを2連続で決めきれず、直後に千葉はタイラー・ストーンのダンクで勝ち越しに成功する。栃木は残り1:15、選手を4人入れ替えるが、得点は動かず、千葉2点リードで1Q 終了。

 

2Q(千葉ジェッツ 33-31 栃木ブレックス)

このQに入り、先に波に乗ったのは千葉。#25荒尾の好ディフェンスから、栃木に24秒バイオレーションを与え、その後の攻撃で、#31原が3pを決める。直後の守備では、荒尾が今度はリバウンドでチームに貢献。再び原がスコアを重ね、20点目に乗せる。更に、速攻から#3マイケル・パーカーが決めてリードを広げる。

 

ここで栃木は残り7:32、遠藤、古川をコートに戻す。ライアン・ロシターが得点を決めた後、千葉はタイラー・ストーンのパスミスで相手に攻撃権を献上。その後の守備は踏ん張ったものの、次の攻撃時、マイケル・パーカーがオフェンスリバウンドで粘ったが、トラベリングをしてしまい、チャンスを逸する。しかし、千葉は、荒尾に得点が生まれ流れを保持したまま、残り4:41オフィシャルタイムアウトを迎える。

 

タイムアウト明け、栃木はジェフ・ギブスのレイアップを皮切りに、一気に波に乗っていく。その後の守備では、田臥がスチールを決め、自らファストブレイクを決めた。1点差まで詰められたところで、すかさず千葉はタイムアウト。

 

それでも、栃木は攻撃の手を緩めない。再び、田臥がスチールを決め、田臥のアシストからジェフ・ギブスがゴールを決めて逆転に成功。更に、自らのオフェンスリバウンドからカウントワンショットも決めて引き離す。しかし、千葉もタイラー・ストーンの3pシュート、小野も2連続で3pを決めて再び勝ち越しに成功し、ここで栃木は残り37.1タイムアウトを要求。終盤、千葉がこのQ5個のチームファールをしてしまい、栃木にフリースローを献上、田臥が2本そろえて2点差に詰める。千葉は最後にフリースローを獲得したが、ヒルトン・アームストロングは2本とも外してしまい、千葉2点リードのまま前半終了する。

 

3Q(千葉ジェッツ 49-50 栃木ブレックス)

後半の立ち上がりを制したのは栃木。古川、遠藤の3pシュートが決まり勝ち越しに成功。古川は再度シュートを決めて、4点リードしたところで残り7:49千葉はタイムアウト。

 

タイムアウト後、千葉は富樫の3pで1点差に詰めて、ヒルトン・アームストロングのフリースローで同点とする。しかし、栃木もライアン・ロシターが得点をし、千葉に傾きかけた流れを止める。富樫から速攻で原が決めれば、栃木も#13渡邊の3pシュートで引き離す。

その後千葉は、富樫が果敢に3pシュートを2連続で放つが、これが決まらない。しかし、タイラー・ストーン、そして終盤は原が3pシュートを沈めて1点差に詰めたところで3Qは終了。

 

4Q(千葉ジェッツ 64-72 栃木ブレックス)

このQも栃木は立ち上がりを決める。ジェフ・ギブスのダンクが決まり、その後再びジェフ・ギブスがオフェンスリバウンドから得点し、カウントワンショットも決めてリードを広げる。残り8:34千葉はタイムアウトを獲得する。

 

ここから千葉は、富樫と原が3pシュートを決め、2点差に詰める。栃木がバックパスバイオレーションで千葉に攻撃権を渡すが、原、小野とシュートを決められない。その間に栃木は、ライアン・ロシター、#27熊谷のアリウープで再びリードを広げる。それでも千葉は、残り4:32、タイラー・ストーンが3pを決め3点差に詰めてオフィシャルタイムアウトへ。

 

タイムアウト明け、両チームスコアを重ねられない中、栃木が守備からペースを握る。田臥の好リバウンドや、ジェフ・ギブスのブロックショットで相手の攻撃を摘み、千葉のディフェンスファールから獲得したフリースローをジェフ・ギブスが2本揃える。更にジェフ・ギブスのオフェンスリバウンドから、古川のレイアップが決まり8点リードで千葉は残り1:27タイムアウト。

 

終盤、8点差を追いかけ千葉はファールゲームに出るが、古川、田臥がしっかり決めて勝負あり。栃木が千葉を下した。

千葉ジェッツ 64-72 栃木ブレックス 

前日千葉は栃木相手に95得点をして快勝した。だからこそ、栃木もこのカード2連敗でホームに戻るわけにはいかなかった。このカードは、5月に開幕するチャンピオンシップで実現する可能性もあるからだ。加えて東地区首位に立つ栃木にとって、対千葉戦は土曜日の時点で今シーズン2勝2敗。しかも土曜日は千葉のアップテンポなバスケにペースを奪われた。この日の試合で勝つか負けるかによってその後にも影響しかねないという要素もあった。栃木は何としても千葉に勝利したいゲームだった。私もこの日はお互いディフェンスが激しくなると予想をしていた。ディフェンスを制したチームが勝つと私は思っていた。

 

試合後の記者会見で、開口一番「タフゲーム」と語った栃木ウィスマンHC。それだけ激しいゲームだったという事を物語っている。リバウンドで見せ場を作ったジェフ・ギブスは、「ローポストでの存在感を出せるように意識した。」と振り返るように、ゴール下で驚異の存在感を発揮した。「ホームの千葉戦もしっかり勝利してチャンピオンシップに向かいたい。」と続けた。

 

一方の千葉は、今シーズンこれまでにないくらい順調に戦ってきた。自分たちのバスケ、つまりテンポの良いバスケができれば、ゲームでもしっかり勝ちを収めてきた。しかし、この日の序盤の様に、スコアを重ねられない展開でも、これからは勝利をすることが求められる。「相手の方がタフでしたね。あともう少しリバウンドを取れなければいけない。」と千葉大野HCが試合後に振り返り、「オフェンスで何とかするのではなく、ディフェンスからリバウンドをとって、テンポをつなげればおのずと得点は伸びていく。チーム全体で共通認識を持つことが大事。」と続けた。

 

主将の小野も「立ち上がりから、自分たちの試合はできたが、最後で集中力がきれてしまった。集中力を切らさずにやらなければ強くはなれない。」と振り返った。「最後は3pばかりに偏ってしまったけど、やはりディフェンスが鍵を握っている。」と続けた。

 

得点でチームに貢献した原も、「セカンドチャンスで2桁取られてしまった。しかし、リバウンドで栃木に主導権を握られた中で、負けたゲームながらこの点差で収まったことは収穫だった。個人的には、終盤にいらないファールや、シュートセレクションが悪いなと気づいたところもあったので、そこを直せば今日のようなゲームでも勝てる。」と続けた。

 

千葉のメンバーからは、反省の弁もあったが、次への対処もしっかり言葉で表現できていた。恐らく彼ら自身が一番わかっているのではないだろうか?今シーズン観客動員もリーグ1位を走る千葉ジェッツが、多くのブースターに還元できるものがあるとするならば、Bリーグ初代チャンピオン、つまり天皇杯との2冠達成だろう。次節のアルバルク東京戦次第では、チャンピオンシップホーム開催の道は遠くなる可能性もある。でもまだまだ先は長い。リーグで一番観客動員が多いチームが一番強いチーム。ホームアリーナは「Deep Impact」を果たせるところまできた。ゲームでも、そしてチームとしても「Deep Impact」を果たせば、恐らくBリーグの未来は明るいものとなるだろう。

試合終了後の
生の声を 4月12日(水)
23時からインターネットラジオfmGIG 
マンティーのバスケットボールチャンネルでお届けします。今週も選手の声をしっかりお届けしますよ。

千葉ジェッツ #34小野龍猛選手 #25荒尾岳選手 #31原修太選手
栃木ブレックス #4ジェフ・ギブス選手 #25古川孝敏選手

のインタビュー音源を放送予定です。

fmGIGマンティーのバスケットボールチャンネル
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