開幕節を連勝スタートし、土曜のこのカードもディフェンスからしっかりゲームを展開し開幕3連勝を果たした千葉ジェッツふなばし(以下 千葉)、土曜日の試合は立ち上がりで得点ができず最後まできっかけをつかめなかった京都ハンナリーズ(以下 京都)。京都にとっては、開幕で三遠ネオフェニックスに連勝しただけに、今後を占う意味でこの日を勝利で飾りたいところ、果たして結果は?


1Q 千葉16-18京都

 千葉は開幕節からスタート5は変更せずに臨む。京都は1Q でオンザコート2(外国人選手枠2人)とし、#32マブンガがスタート5に入った。立ち上がりから、スコアが動かない展開で始まった。9-9で迎えた残り4:40、千葉#21エドワーズが、ディフェンス時に相手選手を覆いかぶさるように接触し、アンスポーツマンライクファウルの宣告を受ける。#43永吉がフリースローを2本決めて、その後の京都の攻撃で波に乗りたいところだったが、ターンオーバーをしてしまい、千葉も続けてターンオーバー。結局終盤までがっぷりの展開となり、京都が2点リードで1Q終了。

2Q 千葉35-28京都

 千葉は#10チェンバースのスチールから攻撃に転じる。京都はここで#7晴山がアンスポーツマンライクファウルをし、チェンバースはフリースローを1本決める。その後の千葉の攻撃で、#2富樫が残り8:22、3pを決めて逆転に成功。更にカットインも決めて千葉4点リードで、残り7:10京都が前半1回目のタイムアウトを請求。京都は片岡がドライブから得点を決めるも、千葉は、富樫からのアシストで#33ガフニー、エドワーズのゴールが決まりリードを広げ、京都#9綿貫が得点をしたところでオフィシャルタイムアウトを迎える。

 タイムアウト後しばらくして、交代でコートに入った#27石井が得点、さらに富樫がスチールからファストブレイクを決めてリード8点としたところで、京都は前半2回目のタイムアウトを請求。その後は終盤まで五分に戦い、千葉が7点リードで前半を折り返す。


3Q 千葉62-51京都

 後半立ち上がり、きっかけをつかんだのは千葉だった。富樫がスチールからファストブレイクを決め、ディフェンスではエドワーズと#3パーカーがブロックショットを決めて、相手に得点を許さない。そして、#34小野が3pシュートを決めて12点リードとする。京都は#3伊藤が後半チーム初得点を決め、食らいついてい3:56くが、#12岡田、伊藤が連続でディフェンスファウルを重ね、#5ダブがディフェンスファウルとテクニカルファウルを受けてしまい、フリースローで千葉に2本決められる。千葉は、小野が3pシュートも含む連続ゴールでリードを16点まで広げ、京都は残り4:40タイムアウト後半1回目を請求。

 京都はタイムアウト後、永吉のシュートが2本決まった後にディフェンス形式を2-3ゾーンディフェンスに変更する。(フロントコート側に2人、ゴールリング側に3人が横に並び、一体となってディフェンスをする形式)そして、晴山、#34スミスの得点、永吉が3pシュートを決めて、点差を少し詰める。千葉もチェンバース、小野が3pを決めるも、京都はしっかり食らいつき、千葉11点リードで最終Q へ。

最終 千葉68-77京都

 京都はこのQ に入ってもゾーンディフェンスで相手に得点を許さない。両チームスコアが動かない中、千葉はチェンバースがディフェンスファールをし、その後千葉は残り6:56後半1回目のタイムアウトを請求する。この段階で千葉のリードは11点。

 千葉は富樫とエドワーズを戻すも、ここで一気に加勢したのは京都だった。主将#33内海が、コーナーから3pシュートを決める。「内海は私がデザインした通りに、待つべきところで待って、しっかり3pを決めてくれた」と浜口HCは評価した。直後のディフェンスでは、片岡がスチールを決め、そのままファストブレイクを決める。「いくときはいく。スローダウンするところはスローダウンすることができた」と浜口HCが振り返ったように、ここで波に乗った京都は追撃態勢を続ける。マブンガの3pシュート、相手のミスからボールを奪った綿貫が自ら持ち込んで1点差となるゴールを決める。先程のタイムアウトからわずか1:40で11点差から1点差まで迫った。たまらず千葉は残り5:16後半2回目のタイムアウトを請求する。

 オフィシャルタイムアウトを挟んでも京都の勢いは止まらない。内海が再び3pシュートを決め勝ち越しに成功。マブンガも続きリードを広げた。千葉は京都ダブのディフェンスファールから、ガフニーがフリースローを決めるも、京都は片岡がゴールを決め4点リードしたところで、千葉は残り2:09、後半3回目最後のタイムアウトを請求する。しかし、京都の勢いを止めることはできなかった。結局永吉が3pシュートなどで得点を重ね、終わってみれば京都が9点差で勝利を飾った。


 京都は4Q中盤から一気に逆転に持ち込み、そのまま逃げ切った。4Qの逆転劇が印象的だが、後半に入って、「(五分に闘いながらも)インサイドでスミスが起点となり、そして2-3ゾーンディフェンスで相手のオフェンスをずれさせることが最後の逆転につながった」と浜口HCが振り返ったように、まさに逆転に向けたシナリオは3Qから始まっていた。「一桁のビハインドでついていき、一つ一つのディフェンスで頑張ることが必要」と続けた。これは今に始まったことではなく、浜口体制初年度から一貫して選手たちに伝えていたことでもある。記者会見でも「千葉にアウェイで、1勝1敗で終えたのは、今のチームでは上出来」と結んだ。この日2本の3pシュートを含む14得点でチームの勝利に貢献した永吉は、「夏からアウトサイドのプレーについて取り組んできて、HCからも打たないとだめだと言われ、結果が出ないときもあったが積み重ねで最後のシュートもおじけずゴールを決めることができた」と話した。川崎時代とは違うプレースタイルでチームに貢献した。

 一方、「我慢比べで京都に負けた」と振り返ったのは千葉大野HC。「とどめをさせる場面は何度もあったが、オフェンスマインドが強すぎた」と話す。3Qの中盤から4Q、京都がゾーンディフェンスで勝負に徹していたのとは対照的に、千葉はその場面でスコアを重ねることができず、スチールから相手のペースになってしまった。「終盤少しぶれてしまった」と振り返ったのはベテラン伊藤。ベンチから見ていた伊藤は、「選手間の意思の統一が少し乱れてしまっていた。チームの一体感を大事にしているところで、少しでも崩れ始めると一気に崩れると実感した」と続けた。そしてかつて同じチームでプレー経験がある片岡の名前を挙げた。「リズムを作るとか、チームを鼓舞するところがあるので、彼にやらせてしまったな」と結んだ。

 その片岡は、「コーチと選手の信頼関係で我慢することができ、こういう勝ち方は今後につながる勝ち方だった」と話す。京都にとってみれば、開幕2連勝スタートで、東地区の強豪の一角、千葉に対しどこまでできるのかということもあった。結果アウェイながら1勝1敗で終えたのは、コーチ・選手双方にとっても大きなプラスとなったようだ。

 千葉は、これで開幕からの連勝はストップ。次節はディフェンディングチャンピオンの栃木と対戦する。昨シーズン、レギュラーシーズンは好勝負を演じたが、プレーオフで敗れた。その因縁の地、ブレックスアリーナ宇都宮で結果を残せるのか、結果に注目をしたい。

この試合の模様は、10月11日水曜日23時から fmGIGマンティーのバスケットボールチャンネルで、選手・ヘッドコーチの声を中心にお届けします。

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