土曜日の勝利でようやく連敗を止めたサンロッカーズ渋谷(以下 SR渋谷)に対し、開幕戦こそ川崎に粘りで勝利したものの、その後は4連敗の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(以下名古屋D)。次につながるゲームをしたのは果たしてどちらか?

1Q SR渋谷 17-21 名古屋D

立ち上がり、SR渋谷は速いテンポでファールを重ねるも、#24広瀬の3pシュートなどで名古屋Dと互角の勝負を挑む。名古屋Dは、#8張本、#21中東のバスケットカウントで勝ち越しに成功し、リードを広げる。SR渋谷は、#0滿原が残り1:00得点を挙げるも、名古屋Dが4点リードで1Q終了。

2Q SR渋谷 40-44 名古屋D

名古屋Dは開始早々、#3柏木と#34ブラッキンズのピック&ロールなどでスコアを重ねる。しかし、SR渋谷は、先日合流したばかりの#5ソープの献身的な動きもあり、ソープ自身のオフェンスリバウンドから流れを呼ぶ。そして、シュートモーションによるディフェンスファールを獲得すると、自らもフリースローを決める。「運動量が多い選手なので、チームで足が止まっているとき、縦の動き、横の動き色々やってくれているので助かっています。練習も1日半しかしていないので、覚えが早いですね」とSR渋谷勝久ジェフリーHCはこう評価した。ここからSR渋谷は、#9ベントラメのアシストを受けた#55ハレルソンのゴール、そしてチーム最年長の#1清水が3pシュートを決めて逆転に成功。たまらず名古屋Dは残り7:31タイムアウトを請求する。

SR渋谷はこのまま引き離したいところだったが、名古屋Dもブラッキンズの3pシュートなど1点差でついていき、オフィシャルタイムアウトを迎える。SR渋谷はタイムアウト後、ハレルソンが好守を見せ得点をきめるが、名古屋Dも#12笹山、#1藤永の3pシュートが決まり5点リードとしたところで、残り2:59今度はSR渋谷がタイムアウト。その後は、#7伊藤が3pシュートを決めるも、名古屋Dが4点リードで前半は終了する。



3Q SR渋谷 61-55 名古屋D

SR渋谷は立ち上がりから得点は重ねられないが、#0滿原らのオフェンスリバウンドや激しい守備で、名古屋Dに得点を与えない。そして相手のターンオーバーから滿原がゴールを決め、#6サクレも続き、1点差まで詰めたところで名古屋Dは残り5:23タイムアウトを請求。

タイムアウト後、流れは少しずつSR渋谷へ。滿原が同点となるバスケットカウント(守備をする選手からファールをもらいながらシュートを決め、ファールによるフリースローを1本決めて合計3点となるシチュエーション)を決め、そして先週は腰痛のため欠場した#24広瀬がハレルソンからゴール下でパスを受け、バックショットを決める。名古屋Dも、ブラッキンズが相手のファールから得たフリースローを着実に4本決めていくが、ここで再びSR渋谷のディフェンスが炸裂する。滿原がスチールをした後、再び広瀬がハレルソンからゴール下でパスを受けバックショットを決め、ガッツポーズも見せた。この場面でシュートモーションからのフリースローも獲得し、これも確実に決めて勝ち越しに成功した。「いい場面でいいところにパスが来た。自分たちがデザインし、練習から取り組んでいたので、ハレルソンも見ていてくれたので良かったです」と広瀬も試合後にこのように振り返った。そして、勢いは止まることなく、終盤は清水が3pシュートを決めSR渋谷が6点リードで3Qを終了する。

最終 SR渋谷 77-65 名古屋D

スコアが動かない中、SR渋谷はソープがハレルソンからのパスで得点を決め、さらにベントラメがファストブレイクを決めリードを広げる。清水もバックショット決めて、11点リードとしオフシャルタイムアウトを迎える。そして、ベントラメは3pシュートを決め。ソープもスコアを重ねここで18点差までリードを広げた。名古屋Dも終盤#24バーレルのダンクで差を詰めるが時すでに遅かった。SR渋谷が77-65で名古屋Dを下した。



まとめ

この日のゲームで名古屋Dは相手にファールを取らせ、SR渋谷の得点もアウトサイドに偏っていた。そしてリードし、2Qもそのレベルを維持するはずだった。この展開は、開幕戦の川崎戦ともよく似ている。川崎に対しフロントコートからプレッシャーをかけ、川崎のオフェンスを思うようにやらせなかった。終盤も追い詰められながらも逃げきって勝利をした。しかし、次戦からこの日まで5連敗となった。そのあたりも踏まえ、ベテランの柏木選手に聞いてみると、開口一番「やっていることは開幕戦から変わっていない」と話を始めた。「負け方がすべて一緒だということですね。いいときはいい。悪いとき、勝負所で我慢もできない。チームとしてやらないといけないことを個々で頑張ってしまう。個々で頑張りすぎて、チームディフェンスができない。単純なことだけど、そこがコンスタントにできないとチームは安定してこないですね」と振り返る。若い選手が多いチーム状況の中で、「やって失敗してどうしていこうかということについては時間がかかるのではないか」と続けた。「コミュニケーションを図りつつ、クリアにしていかないといけないと何度やっても同じ負け方をする」長いシーズンを見据えて、コミュニケーションを図りながらどう立て直していくのかも、柏木選手をはじめとしたベテラン選手に求められるところだろう。

一方、ようやくホームで連勝を達成したSR渋谷。スコア面ではハレルソンであり、あらかじめ練習で準備をした通りのバックショットで得点を稼ぎ逆転に結び付けた広瀬だろう。しかし、ドーソンがけがのためインジュアリーリストに入り、その代わりにチームに合流したソープの活躍は大きい。2Qからコートに入り、オフェンスリバウンドなどでチームに貢献。そのプレーに刺激をもらったかのように、ハレルソンはアウトサイドの3pシュートで勝利に貢献した。どうしてもスコアばかりに目がいくが、ボールを持っていない選手が献身的な動きを見せて勝利に貢献できることもある。これがバスケットボールの魅力でもある。

この日はオフェンスリバウンドもディフェンスリバウンドを上回る20本。広瀬は「今シーズンは、ディフェンスからアグレッシブにやろうということなので、数字にも表れているのでは」と話す。後半のように、オフェンス力のあるチームに対し、失点を抑えるようなバスケを続けられれば、この先明るいだろう。

この日の模様は、2017年10月18日(水)fmGIGマンティーのバスケットボールチャンネルで選手・HCの声を交えながらお届けします。http://mantycorporation.com/sports/basketballchannel