B.LEAGUE2016-2017神奈川ダービー川崎ブレイブサンダースVS横浜ビー・コルセアーズ 20160930 取材レポ
私がバスケ取材を初めて5年、関東に住んでからは3年半経つが、川崎がバスケでシーズン開幕戦こんなに盛り上がったのは初めてではないかと思うぐらいびっくりした瞬間でした。
おそらく日本バスケの最高峰リーグにおいて、史上初めて盛り上がった『神奈川ダービー』に取材に行ってきました。
昨年のNBLチャンピオン川崎ブレイブサンダースと2012-2013シーズンのbjリーグチャンピオン横浜ビー・コルセアーズ。かたや前身は『TOSHIBA』、そして横浜のプロチーム。成り立ちが違う両チームが、川崎でマッチアップしました。
1Q 立ち上がりは、横浜に今季から新加入の#42ウォッシュバーンのインサイドワークが冴え渡る。更には、こちらはbjリーグ優勝したシーズン以来の横浜復帰となった#10ファイ・パプ・月瑠が続いて得点を重ねる。しかし、川崎も怪我から復帰した#14辻、#22ファジーガスが得点を決めて残り6:28同点に追いつく。終盤に向かうにつれ、川崎がファジーガス、#3晴山の得点でリード。マークを外してフリーの選手を作るフォーメーションはさすがとしか言いようがなかった。
2Qに入っても川崎のペース。オン2(外国人選手2人)のクォーターでも、外国人は新加入の#12スパングラーのみで立ち上がり闘った川崎には余裕さえ感じた。中盤、#18鎌田が連続ファールをするまで、ファジーガスを温存。怪我から戻ったばかりの辻もプレイタイムを抑えて戦えた。ファジーガスがコートに戻ると、柔らかいタッチでペイントエリアに入ってしっかり得点。15点リードでハーフタイムを迎える。
おそらく、この段階で神奈川ダービー勝負あったと誰もが思っただろう。しかし、この男はハーフタイムから静かなる闘志を燃やしていた。そう横浜#1川村である。ハーフタイム中は、スタッツを確認後、ひたすら左サイドからのシュートを練習していた。1Qでディフェンスファールとオフェンスファールをし、個人ファールが2個となった為早々にベンチへ。2Qも最初は出場したが、目立った活躍はなかった。
そして後半、試合後に『俺がやらないとこのチームはだめでしょ。』と質問に答えていた選手は、開始早々タフな体勢から3pを決める。さらにもう1本決め、その後には#13山田からパスを受けたウォッシュバーンがダンクを決めて5点差に詰めたところで、川崎は残り7:50たまらずタイムアウトを取るのだ。しかし、相手は名門だ。そして試合巧者だ。#7篠山が得点をすると、川崎はペースを取り戻す。横浜も一時は『2点差』まで詰めるがそこからがなかなかつまらない。試合終盤にプレスディフェンスからゾーンを敷き、再び『2点差』を詰められず、川崎が2点リードで最終Qへ。
4Q 、横浜は川村のフリースローで1点差まで詰める。しかし、川崎は、#0藤井が3pを決めてリードをさせない。#9栗原の3p、#12スパングラーのダンク。そして辻の3pで引き離す。ここで横浜も神奈川ダービーの灯を消すわけにはいかない。再び川村が2連続3pを決めて1点差。しかしここでリードをさせないのが、試合巧者の川崎だ。最後に山田に3pを決められるも『2点差』で勝利を収めたのだ。
試合そのものの雰囲気は、神奈川ダービーにふさわしかったのかもしれない。しかし、両チームにはここ一番の試合巧者ぶりに差があったようだ。
その模様は、10月5日(水)fmGIGマンティーのバスケットボールチャンネルでお届けします。今週も選手の声をしっかりお届けしますよ。
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